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Dave Smith Instruments Prophet '08

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Prophet '08は、DSI(Dave Smith Instruments)が2007年に発売したシンセサイザー。アナログ8ボイスポリフォニックで、鍵盤付きの「Keyboard」と、鍵盤なしの「Desktop」がある。当初はつまみの多くがロータリーエンコーダーだったが、その信頼性に問題があったためか、後に通常の可変抵抗器(potentiometer)に変更された。そちらは「PE(Potentiometer Edition)」と呼ばれる。PEへの改造キットも販売された。スプリット/レイヤー、ステレオ出力、モジュレーションマトリクス、エクスプレッションペダル端子、ベロシティ/アフタータッチ付き鍵盤、シーケンサー、アルペジエータといった、昔のProphetになかった(もしくは未熟だった)機能が搭載されている。Evolverほどの新奇性はないが、Prophetシリーズに憧れたシンセ弾きにうまく訴求するシンセと言える。2016年に製造を終了。後継製品「Prophet Rev2」が登場している。

2018年の半ばから2019年初頭にかけて、机右手のメインキーボードとして使った。コンパクト軽量で61鍵盤、マスターキーボードとして使うに値する機能を持ち合わせており、内部の音色をすぐにいじれる良さもある。2019年初頭にメインの座をヤマハEX5に譲った。それは、76鍵盤を使いたかった、好きなコントロールチェンジを送れる6個のつまみが便利に感じた、音色選択ボタンがある、などが理由である。Prophet '08はノブで音色を選択するので一つずつ上下させるしかなく、音色切り替えが遅い音源に立て続けにプログラムチェンジを送るとハングアップすることがある。また、Prophet '08の鍵盤は悪くないが、私としては、使い慣れたヤマハのFS鍵盤の方が少し良い。

参考リンク

サウンド:目次

サウンド:ファクトリープリセット

Prophet '08のファクトリープリセットのうち、最初の70音色を弾いて録音した。今後、根性があったら追加する。

サウンドコメント
1-1 Wagnerian
左右に揺れる音。アナログシンセで「ステレオ」なものは珍しい。Evolverはオシレータ以降がステレオになっていて、左右の間でデチューンがかけられるという面白さがある。Dave、やるじゃん、と思ったのだが、Prophet '08でも、ステレオであることにこだわっているようだ。この音は左右にパンしているだけだと思うが、それでも、昔のアナログシンセでは、ちょっと面倒だったことであると思う。
1-2 Tom Sawyer
キーボードスプリットがかかっていて、左はベース、右はリード、どちらも4ボイスユニゾンのモノ、というプログラム。どういうモードで鳴っているかが、「Voices」という8個のLEDで視認できて、なかなかよい(Prophet 12もそうなっている)。
1-3 T8 Strings
Prophet T8をイメージしたストリングス、ということだろうか。音に高級感がないのが、T8っぽい、という気もする。アフタータッチを押すと音が丸くなり、音量が下がる。それでワウワウ言わせてみたが、なんというか、自分で音作るんだったら、アフタータッチでこういうことはしない。ボリュームペダルが効果的なのだが、今回の録音では、レベルが下がってしまうのが嫌で、使っていない。
1-4 Epic Brass
ふわふわしたブラス。先のストリングスと同じような音だなあ、と思う。アフタータッチでビブラートがかからないし、ホイールを上げるとノイズモジュレーションっぽくて、これも、このままでは、私にとって実用的な音とは言い難い。プロフェットらしさを感じさせる音ではある。
1-5 Dual Bass
4音ずつ2系統にして重ねたもの。4音ポリで弾けるので、鍵盤を複数押さえるようにしてみた。アフタータッチでフィルターの開け閉めができ、効果的。
1-6 Bridge Seq
最大16ステップ(たぶん)のシーケンサーがあり、それを仕込んだプログラム。
1-7 Soft Triangles
やさしくて素敵な音。モジュレーションホイールでビブラート(たぶん)がかかるが、この録音では使っていない。
1-8 Double Arp
アルペジエータの例。スタック(レイヤー)して、それぞれにアルペジオがかかっている、のだろう。
1-9 Fusion Bass
ベースとしても、けっこう重くていい音してる。アフタータッチで、モジュレーションとワウの両方がかかるようだ。
1-10 Listen
レイヤーAには、シーケンサーが2ステップでかかっている。レイヤーBは伸ばしっぱなしになっている。4音までの和音を弾ける。
1-11 MOONSTER
1キーを押すと8ボイスすべてが発音するリード。リリースタイムがかなり長く、でも、それが、あまり気にならないのが、よく追い込んでいると思う。さすがデイブ。
1-12 Tarkus(F1 seq)
Gated Sequencerをオンにして、中央のFを押して録音してみた。キース・エマーソンのTarkusである。12ステップにもできる、というのが偉い。
1-13 BiSync
スタックになっているだけなので、4音演奏できる。ディレイかリバーブを追加して、エレキギターと戦うのにいいかもしれないが、フレーズが出てこず、情けない演奏である。
1-14 Lo Drone
8ボイスユニゾン。低い方でブーンと言っている音、というイメージで弾いてみた。モジュレーションホイールを上げると揺れる。
1-15 Crystal
モジュレーションホイールを上げるとアタックが遅くなる。アフタータッチでビブラートがかかる。この手の音はアナログシンセの苦手な分野だと思うが、それでも、どことなく味がある。
1-16 Aliens
普通のポリなので、8音まで演奏できる。ただ、音数を増やしても素直に和音になるわけではない。アフタータッチもモジュレーションホイールも、ピッチを変化させるように思う。
1-17 Slither Lead
8ボイスを使ったリード。アフタータッチでビブラートがかかり、モジュレーションホイールでフィルターを開ける。ポルタメントがかかっている。エンベロープを容易に変えられるし、それで変な挙動がないのが好ましい。
1-18 Konserve
アフタータッチで奇妙なモジュレーションがかかるのが持ち味。ホイールでフィルターを開けられる、のかな。でも、アフタータッチをかけなければ、普通に和音を弾ける。
1-19 Evolver
DSIらしい音とは思うが、Evolverとはちょっとイメージが違うようにも思う。Evolverって、もっと過激という印象がある。この録音は歓迎できないピークが入って音量が足りなかったので、後でプラグインのコンプレッサーをかけている。
1-20 Deep
上のEvolverと同様に、こちらもコンプレッサーをかけている。レイヤーAは1音で鳴り、レイヤー2は4音ポリ。そういうこともできるんだ、という音。
1-21 Modern Music
録音の最初の部分は中央Cのみを叩いたもので、叩くたびにシーケンサーのステップが1進んで、上昇半音階を奏でる。その後は鍵盤をパラパラと弾いていて、それが現代音楽風になる、という趣向。こういうこともできるのね、という音色。
1-22 SlowWah FastClav
モジュレーションホイールでフィルターの開け閉めができるので、左手でそちらを操作していて、右手だけで弾いている。クラビというには、アタックが弱い気もするが、でもまあ、音色名はイメージですから。
1-23 P'08 in da House
モジュレーションホイールでビブラートがかかるが、この録音では、気付いておらず、使っていない。スタックされていない音なので、8音弾ける。
1-24 Chaos
モンスター風ですね。でもちょっとデジタル風味。
1-25 Verse
セロを連想させる、きれいな音色。大変に好み。ベロシティが効き過ぎているのが、ちょっと弾きにくいかも。
1-26 Tonga Conga
アタックが速くて、パーカッシブな音色もいけてる。
1-27 DelayEarlRef
4ステップ、8ステップのシーケンサーでディレイを作っている、驚きの音色。録音の最後に演奏したつもりのない音が響いているのは、ご愛敬ということで。
1-28 Talker
しゃべっている感じ、なんだろうけど、私には使い方がよくわからない。
1-29 Hi Brass Bells
ノンエフェクトだと、耳に痛い感じもあるが、そこに価値がある。
1-30 Ice Planet
アフタータッチで音が揺れるのを発見して使ってしまったが、それが氷の感じをそこなったかも。
1-31 DIY Phazorand
スタックでフェイザーを作ろうという意欲作。いい感じ。
1-32 Braggomat
スタック+シーケンサーでビートを出した音。シーケンサーを止めたら音が止まるかと思ったら、実は止まらなかった。レイヤーAだけが止まったのかも。
1-33 40scStrings
モジュレーションホイールを押し切った状態だと音が丸く、手前に引くと倍音が出てくる。録音では、押し切って前半を弾き、弾き切って後半を弾いた。その中間で音を探しながら弾くこともできる。ここしばらく、こういう、ホイールを押すと音が丸くなるプログラムを見かける。昔は、あまりなかったような気がする。
1-34 Sunset Mono Gtr
弾き始めはそこそこうまくいったが、エンディングがとろくさくなってしまった…。
1-35 Tape Vox
メロトロンの人声をイメージしたのであろう。なんというか、評価しにくい音。エフェクトかけるとまた違うかも。
1-36 PlayLO n LETitGO
指示通りに、低めの音を1度叩いて、あとはほっておいた。楽だった。
1-37 P5 3-2 Sync
オシレータシンクを使ったサウンドは、私が苦手なものの一つである。シンク機能が付いたシンセって、買ったのかなり後だと思う。
1-38 Santiago
アナログシンセでもモーション音ができるのね。音が回る感じが素敵。
1-39 Classic Square
アフタータッチモジュレーションをかけ過ぎた。チャンネルアフタータッチだと、複数押さえた鍵盤のうち、一つでも高い値を送っているものがあると、その値になってしまうので、あれ?この指じゃなかったっけ?ということが起きる。
1-40 Anakeys
サスティンペダルを踏んでみた。音の残り方が、意図した通りにならないなー、と思った。研究が必要。
1-41 Velocihornet
うまい人が弾けばかっこいいかもしれない、とふと思った。アフタータッチをかけ過ぎているのは、私の未熟である。
1-42 b00mChik
シーケンサーによるビート。鍵盤を押すたびにステップ1に戻るので、押す時間を変えることでちょっと変化を付けられる。音が小さかったので、プラグインのコンプレッサーをかけた。
1-43 Chamber Strings
これもアフタータッチをかけ過ぎた。ベロシティがけっこう効いているので、音をちゃんと出そうとすると、アフタータッチを押しちゃうんだよな、きっと。
1-44 Fortunate Guy
音がきれいに回るリードトーン。弾いていて思うのだが、リリースを長くとってあっても、次の音がちゃんと出てくる。キーアサイナーの作りがうまいんだろうと思う。
1-45 Bandpassed
いいシンセだなー、と思わせるプログラム。1系統でこの音が出て、つまみで音が変えられる。モジュレーションが問題なくかかる。それだけでも、気持ちのいいシンセと言える。
1-46 Sus4 Stack
1鍵盤で8ボイス分が鳴る。ノイズフロアが低いのも、このシンセの良いところだと思う。
1-47 Poly Bass
ベースを作った場合、Moog的な「太さ」とは少し違う「重さ」があるように思う。悪くない。
1-48 Analog Bliss
すごい音だな、と思った。大好き。スタックなので4音ポリであり、Voicesインジケータに目をやりながら弾くことになる。Prophet 12は12ボイス、Rev2は16ボイス。徐々に増えているのは、たくさん弾きたい、というニーズがあるからだろう。この音も、ロングリリースの処理がうまいと感じさせる。
1-49 Sync Floyd Dark
Pink Floydの「The Dark Side of the Moon」に関係あるんだろうか。このSACDを持っているのだが、あまり聴いていない。
1-51 Hot Alias Chick
8ボイスユニゾンのバリバリ音。ノイジーなのは、ノイズモジュレーションなんだろうか?
1-52 Suitcase Layer
モジュレーションホイールを奥に押し切るとローズっぽい音のみになり、引いてくるとスイープ音が重なる。スタックなので4音しか弾けないのだが、キーアサイナーのリリース処理がうまく、音切れをあまり感じない。
1-53 Blip
SFの光線銃みたいな音。ステレオでパンされているので、打ち合いみたいに聴こえて面白い。
1-54 SeeSaw SeeSquare
何を言いたいのかわかりにくい音。モジュレーションがきれいにかかるなー、ということはわかる。
1-55 Spit 'n Spark
このへんは、音色の名前が難しい。英語がよくわからないのだ。
1-56 Toto French Horn
TOTOは、私が高校生であったころにすごく人気があったバンドで、デビッド・ペイチとスティーブ・ポーカロのツインキーボードは、2キーボードのお手本と言える。かっこよかった。ただ、TOTOのフレーズを弾けるほど、聴き込んだわけではない。この音色はスタックで4音ポリなのだが、間違ってそれ以上の音数を押さえたとしても、破綻がない。やるなデイブ。
1-57 Colliochord
ベロシティはよく効くし、アフタータッチのビブラートはきれいだし、理想のアナログシンセかも、と思ったりする。ただ、弾くのは簡単ではない。意図しない効果がかかる時がある。
1-58 Vector Wheels 4V
モジュレーションホイールを動かしてもそんなに音が変わらないなあ、と思ったのだが、実はピッチベンドホイールで変化するのだった。とはいうものの、そんなに激しく音が変わるというわけではない。
1-59 Helicopters
本物の音とは全然違うけど、でも、なんとなくいい音。
1-60 EvoPad
とてもきれいに回っているが、音のしかけがよくわからない。鍵盤を押し込むとシーケンサーの音が出てくるようだが、今回の録音では(意図しては)使っていない。
1-61 Basement
地下というからには低音か、と考え、ポリで弾ける音色だったので、ポリで弾いてみた。
1-62 Service
こういう音、すごく好き。フィルターを絞った時の音が魅力的なシンセは、すごく好き。
1-63 Small Pipes
小型のパイプオルガンをイメージして弾いた。リバーブなしでこれだけ響くんだから、大したものだ。
1-64 Sample Hold X4
スタックしたサンプル&ホールド。蚊柱のような音だ。
1-65 Hard Pad
弾いている時は、でかい音が感動的だったのだが、ピークがあるのか、録音したら小さくなり、コンプをかけても、なかなか思うように大きくならなかった。
1-66 Rubycorn Dream
スタックしてシーケンサーをかけてある。面白い。
1-67 Suitcase
サスティンペダルを踏んでいると、Voicesインジケータが全点灯になって、「やばい、踏み替えないと」と思ったりする。それでも破綻しないのが、よくできている。
1-68 VariClap
ベンダーとモジュレーションホイールで音色が変わるのだが、どう変わるのかを理解するまで練習したわけではない。動かしてみただけ。
1-69 Opening Up
いい感じのスイープ。
1-70 Al Arma !
DX7のプリセットの最後、「セントヘレンズ」を思い出した。

サウンド:外部エフェクトを付加

Prophet '08のファクトリープリセット、もしくはそれをエディットしたサウンドにエフェクトをかけたもの。

サウンドコメント
Hard Pad
以前Prophet 08を弾いて録音していた時はエフェクトをかけなかったのだが、つまらないことをしたと思う。リバーブを少しかけるだけでかなり違うものになるからだ。華やかでアフタータッチがかかり、気持ちがよい。
Mr. Fusion without/with Eclipse 104 Banddelays
Eventide Eclipseを購入し、そのエフェクトを試した時の録音の一つ。Eclipseは大したもので、この音を得られただけでも買った甲斐があったかもしれない。
Wagnerian with Eclipse 489 Heaven
上の続き。大音響で聴いていただけると嬉しい。

サウンド:オリジナル音色

Prophet '08で作成した音色。多くはエフェクトをかけて録音している。エフェクター購入時にそのテストの目的でProphet '08を使った録音や、Prophet '08とRoland SRV-330の連動を試していた時期の録音もある。

サウンドコメント
Saw1
鋸歯状波を出したもの。フィルターの加減によって、高音域を弾いた際にノイズが感じられることがある。単音を弾いた場合には、モーグに代表されるモノシンセには一歩譲るかな、と思う。きれいじゃないわけじゃないし、アフタータッチでかかるビブラート(波形は三角波)も悪くない。どこが譲るのか、うーむ。
Pulse1
鋸歯状波を弾くとパルスを弾きたくなる。そういうもんだと思う。
Triangle1
続いてこれは三角波。
SawTri1
Prophet '08の波形選択に「SawTri」というものがある。Prophet 5のオシレータには波形ボタンがあり同時に複数をオンにできた。それをイメージしたのがこの波形ではなかろうか。ただ、Prophet '08では、「Shape/PW」というつまみで波形を決めることになっており、そのつまみでパルスと他の波形を重ねることはできない。
SawStrings1
オシレータ1と2で鋸歯状波を同じ高さで出し、デチューンをかけて作ったストリングス。LFO1でOsc1にビブラートをかけ、アフタータッチでその量を変えられるようにした。LFO2でOsc2にビブラートをかけ、モジュレーションホイールでその量を変えられるようにした。LFO1とLFO2のフリケンシー(レイト)は大きく変えた。こういうことができるのが、さすがデイブ。SYSTEM-8を使っていて、LFO1個しかないのか、と思った記憶がある(間違ってたらすみません)。
PwmByMW
Osc1だけを出し、モジュレーションホイールでLFOによるPWM(パルス幅変調)がかかるようにした。Osc2は1オクターブ上にセットしてあり、Mixつまみで混ぜられる。PWMは低音域では揺れが大きくなりすぎるため、モジュレータで上の方に重くかかるようにした、つもりだったのだが、今パラメータを見たら間違っていたので直した。録音にはその修正は反映されていない。やれやれ。
SawBrass1
鋸歯状波1個によるブラス。フィルターエンベロープを思い切りかけるのが基本である。Prophet 08ではフィルターの値設定に関するつまみが、「Frequency」「Env Amount」「Velocity」「Key Amount」とあり、どこかを上げると振り切って、他が有効でなくなってしまったりする。慣れが必要か。
NoiseFiltViolin
ノイズでカットオフを変調する、というのを話に聞いていて、やってみたのがこの音。変調するとチリチリした感じになる。やり過ぎると耳障りである。フィルターを下げると目立つ。あと、エンベロープ3を使ってその変調の量をコントロールすると、アタックあたりだけに付加できる。Osc1でカットオフを変調する「Audio Mod」も「4」にしているが、ほとんど効いていないと思う。
MwPanModulation
モジュレーションホイールを上げた時にLFO2でパンをモジュレートした音。いい感じの揺れである。Prophet '08はステレオ出力なのだが、「Pan Spread」でランダムにばらすか、パンをモジュレートするか、といった程度の使い方になる。AとBを左右に振るのは簡単にはできない。オシレータ1と2を左右に振ることはできない。とは言っても、そういう使い方ができるアナログシンセはそんなに多くないと思う。うちにあるのだとDSI Evolver、コルグ800DVがそうである。
SilkRoad
高校に入り、エレクトーンD-30(中古)を買ってもらった。クラリネットのレバーを使い、シルクロードのテーマを弾いたものだ。マジメにコピーしたわけではないので、最近本物を聴いて、自分の頭の中にあった音とかなり異なるのに驚かされた。この音は、Prophet '08がモノシンセとして使えるかどうかを試そうと作った。レガートが完璧ではないと思わせる時もあるが、でも、まあまあ使えそうである。
SawStackLR
エンベロープ3でパンをモジュレーションすれば、パンをどちらかに振り切ることができるのではないか、それを使えばAとBを左右に振り、その片側にビブラートをかけることができるのではないか、そう考えて作った音。結果としては、Aを左に固定する、ということはできなくて、Aが左に出て、次の音は右に出て、という具合になってしまった。それでも、AとBはいつも逆に出るので、まあ、これでよいと言えばよい。パンをマニュアル設定する方法は何かないものだろうか。
Flute1
三角波のリードとフルート音の違いは、ブレスに相当する部分をいかに汚して表現するかであると思う。ここでは、ノイズによるフィルターモジュレーションをエンベロープ3でかけている。ノイズミックスも少し。もうちょい低い音域も弾いた方がよかったか。
Clarinet1
方形波のリードとクラリネット音の違いは、ブレスに相当する部分をいかに汚して表現するかであると思う。上のフルートと同様の手法で汚している。
TriVoice1
三角波を1オクターブ違いで混ぜ、エンベロープ3でピッチのせり上がりを入れたもの。音を作る時に弾いていたフレーズと、録音時に弾いているフレーズが違い、どうもチグハグなものになってしまった。
PwmByMW and Slow Strings 2
Prophet '08のPWMストリングスと、E-muのサンプラー「E5000 Ultra」のPCMストリングスを混ぜたもの。C-3021でミックスし、コンプレッションがある程度かかっている。C-3021の出力はEventide Eclipse→dbx QUANTUM→KORG MR-2000Sである。
SawStrings1 with Chorus Reverb #1
ここからしばらくは、Roland SRV-330を購入して、そのエフェクトプログラムをテストしていた時の録音。Prophet '08にはオシレータが2個あって、デチューンができる。それはもちろん素晴らしいことだが、ここでは更にコーラスリバーブを深くかけてみた。エフェクト音が鳴り響いている。
Saw1 with SimpleDelay
ソフトな鋸歯状波にディレイをかけたもの。SRV-330のアルゴリズムは「7:Reberb + Delay」である、このアルゴリズムでは、入力された信号がER(Early Reflection)、リバーブ、2個のディレイに配分され、それらの信号がミックスされる。すごいなー、と思ったのは、ERとディレイにはレベル設定があるのだが、リバーブにはないのである。リバーブタイムを0.01にして効果を消してみた。ディレイは1個だけ320ミリ秒で使っている。ERは切ったと思っていたが、切っていなかった…。今切った。ディレイ1個だけを使う場合は、タイム、フィードバック、レベルだけなので簡単である(細かく言えばEQとゲートもあるけれども)。単純なディレイだし、タイムも370ミリ秒までしか伸ばせないが、まあ、実用的であると思う。
Pulse1 with SimpleReverb
同様に「7:Reverb + Delay」を使い、ディレイのレベルをゼロにして、ERのレベルはゼロにし忘れて、リバーブをそれなりに上げたもの。リバーブだけを使うならアルゴリズムは他にたくさんあるのだが、ディレイを足したい、と思うことがあるような気がして、やってみた。パルスにはディレイが合う気もするけれども。
Triangle1 with StereoDelay
アルゴリズムは「9:Delayed Reverb」である。えらく不遇なアルゴリズムで、400個がリストアップされているエフェクト一覧のうちで、このアルゴリズムを使っているのは「397 SWIRL」だけだ(私が見落としていなければ、だが)。このアルゴリズムはリバーブの後段にディレイが2個並列で入っており、ディレイAは左に、ディレイBは右に出力される。これならステレオの(ピンポンと言ってもいいかもしれない)ディレイができるな、ということでやってみた。
SawTri1 with ER→Chorus
コーラスだけかけたいな、と思い、でも、コーラスリバーブは以前使ったから別のものに、と考え、アルゴリズムは「14:Delay Chorus」にした。コーラスだけかけるというのはできなくて、やむをえず、ERもかけている。コーラスのパラメータは、プリディレイ0、レイト0.43、デプス14、フェイズ0としている。シンセ内蔵のコーラスみたいで、悪くない。ただ、「13:Direct Mix Chorus Reverb」を使う方がよかったかもしれない。まだまだ練習の余地がある。
SawStrings1 with Chorus Reverb #1
ここからしばらくは、Prophet '08とSRV-330で、プログラムチェンジを使った一体運用をしていた時の録音である。上に同様のものがあるが、録音した日が違う。Chorus Reverbは、SRV-330すごいぜ、と思わせてくれたアルゴリズムとプログラムである。
PwmByMw (NoEffect)
モジュレーションホイールを挙げるとPWM(パルス幅変調)がかかる音色で、エフェクトをかけるとその変化を聞き取れないので、エフェクトがかからないようにした。
SawBrass1 (NoEffect)
ビブラートがきれいに聞こえないとな、とノンエフェクトにした。ただ、後でわずかなリバーブに作り直した。
NoiseFiltViolin with Stereo Large Hall
エフェクトのない音を聴いた後はたっぷりの音も聴きたくなるもので、こちらのバイオリンではホールやカテドラルで探して選んだ。リバーブが後でふくらむ感じがほしかった。
MwPanModulation (NoEffect)
モジュレーションホイールを上げるとパンが揺れるという音で、エフェクトをかけるとわからなくなりそうだったのでノンエフェクト。
SilkRoad with 70RichP Out50
懐かしの1970年代。「70 RICH PLATE」というプログラムを選び、アウトレベルを50に抑えた。
SawStackLR with SimpleDelayLvl13
鋸歯状波を左右に出してアフタータッチビブラートをレイヤーAにだけかけている。エフェクトをかけ過ぎるとそのシカケが耳に入らないので、ディレイを少し。
Flute1 with SimpleDelayLvl13
これもディレイを少しだけ。
Clarinet1 with LargeAmbienceo20
アンビエンスと呼ばれるプログラムを使ってみた。アルゴリズムは「1:Reverb」である。
TriVoice1 with ST Soft Ambience
ファクトリー状態でこれが当たっていて、それなりにいいのでそのままにした。
2Saws with Library Ambo60
「LIBRARY AMBIENCE」を選び、出力レベルを60に抑えた。
FilterOsc1
オシレータのShapeをOsc Offにして、フィルターは4ポールでレゾナンスを最大。キーアマウントは64でカットオフは36。その設定でこの音になる(たぶん)。LFO1のディスティネーションをLow Passに設定して、アフタータッチでビブラートをかけている。ボイスによって音が違う感じがあって、ちょっとうーむである。この録音ではやっていないが、ポリでも弾ける。
FilterOsc1 Unison On, Noise Added
最初の音色の状態から、ユニゾンボタンをオンにして、ノイズを少し加えたもの。レガートで弾くとスローなアタックにならないので、逆に「ポ」というアタックが聞こえる。音の粒は、ポリの時よりはそろう。
Saw1 with Eclipse 181 Diffchorus
Eclipseを思い切り鳴らしてみた。Roland SRV-330のChorus Reverbがここしばらくのお気に入りだったわけだが、Diffchorusも、それに似た感じではないかと思う。SRV-330で学んだ。鋸歯状波1発でこれだけふわっとするのだから、エフェクトの力というのはすごい。

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©Hideo Harada 2010-2017 updated on 2019/07/09 08:49:20