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KORG volca nubass

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「volca nubass(ヴォルカニュベース)」はコルグが2019年に発表し出荷を開始したアナログ・モノフォニック・シンセサイザーだ。volcaシリーズはグルーブマシンのシリーズで、その一つであるvolca nubassも、「ステップ1~16ボタン」を鍵盤のように押して発音させたり、16ステップのシーケンサーとして使って打ち込みをしたりできる。同期(SYNC)の入出力を持ち、volcaシリーズの他の製品などと同期演奏ができる。MIDI入力端子を備えているので、鍵盤やパソコンからそこにデータを送って通常のシンセサイザーとして使うこともできる。

volca nubassの最大の特徴は、KORGとノリタケ伊勢電子が開発した素子「nutube」を使った発振器を搭載していることである。nutubeは従来の真空管と同様にアノード、グリッド、フィラメントという構造を持ち、完全な3極真空管として動作する。蛍光表示管の技術を用いているため、従来の真空管の2%以下の電力で動作し、容積は従来の真空管の30%以下。3万時間の連続期待寿命を持つので交換の必要もない。volca nubassは、nutubeを発振器として使った、世界初の「バキューム・チューブ・シンセサイザー」(説明書より)である。その音は、トランジスターをベースとした他のアナログ・シンセサイザーとは異なる。不思議な重み、太さ、柔らかさを持つ、と言えばよいだろうか。

音作りのためのつまみは多くない。オシレーター(Vacuum Tube Oscillator、VTO)のピッチ、サブオシレーターのサチュレーションとレベル、フィルターのカットオフとレゾナンス、フィルター・エンベロープ(アタック、ディケイ、デプス)、LFO(Low Frequency Oscillator)のレイトとインテンシティ、トランジスター回路を用いたドライブとトーンである。アクセントつまみもあるが、これはシーケンサーの機能の一つと考えるべきもので、MIDI演奏時には効果がない。

ステップ1~16ボタンに割り当てられた音に関する機能もある。オシレーター波形選択(鋸歯状波、矩形波)、LFO波形選択(三角波、矩形波)、LFOターゲット(音量、音程、カットオフ周波数のそれぞれをオン/オフ)、LFO同期オン/オフ、EGモード切り替えである。鋸歯状波と矩形波の切り替えは、トランジスターを使った従来のアナログシンセのようにはいかない。不思議な感覚である。

volca nubassは万能タイプのシンセサイザーではない。しかし、けっこう高い音を発音できてビブラートもきれいにかかるので、ベース専用とも言えない。唯一無二の音が出るアナログモノシンセとして使っていきたい。

参考リンク

サウンド

サウンドコメント
Synth Lead

矩形波(たぶん)を出し、サブオシレーターはなし。出せる限りの高音(後半に出てくるC)を使って弾いた。使った鍵盤はKORG nanoKEY Studioで、つまみの一つでcc#50を出力し、LFO INTを制御してビブラートをかけた。エフェクトはヤマハSPX2000の「STEREO DELAY」。SYNC INにミニプラグを挿入した状態で弾いたら、レガートで弾くと発音しないなど動作がおかしくなり、発音時におかしなクリックが付いてしまった。下の「Synth Lead 2」は、その問題を解消してから弾いた。

Synth Lead 2

鋸歯状波を選びWaldorf blofeld keyboardで弾いた。ソフトウエアでccの変換を行ってモジュレーションホイールでビブラートをかけ、ピッチベンドホイールでせり上がりを付けた。エフェクトはヤマハSPX2000の「MONO DELAY」。フィルターEGも少し使った。レガートで弾くとポルタメントがかかるが、タイムなどの設定はできない(たぶん)。

ソング

ソングコメント
学生時代

ヤマハMOTIF-RACK XSの「Rock Stereo Kit 2」を鳴らしてvolca nubassを弾いた。モジュレーションホイールでビブラートをかけつつ打ち込み、MR-2000Sを回した状態でCUTOFFつまみを回した。t.c. electronic Reverb 4000の「Small Branket Room」を少しかけ、最後のリバーブはプラグインで追加した。


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